鳥獣害対策も兼ねて秩父産ゆず加工
秩父市の第3セクター「株式会社 龍勢の町よしだ」は、ゆずの加工最盛期です。
12月上旬から、ゆずの良い香りが工場内に立ち込める中、1年間使用する原料用ゆずの皮むき作業を行いました。
平成28年度は、約2トンの秩父産ゆずを各農家から仕入れました。
加工作業は、機械でゆずの皮をむき、残った部分は手作業でむきます。残った実は、ジャムやジュースなどの加工品で使います。
むいた皮は、冷凍保存し、生産時に取り出し、「柚子胡椒ちちぶの香り」「ちちぶ柚子ゼリー」「柚子ジャム」などの商品加工に使われます。商品は、地域の道の駅や農産物直売所などで販売しています。
同地域では、山間部の日当たりの良い圃場で、ゆずが栽培されています。冬至のお風呂に入れたり、漬物、砂糖漬け、薬味などに使用されますが、ゆずの加工品が少ない。収穫せず放置されたゆずは、サルやシカなど、野生動物の冬場の餌になってしまいます。
同社では、県秩父農林振興センターの呼びかけにより、ゆずの活用と鳥獣害対策を兼ねて、加工品を商品化しました。
商品の問い合わせ先、株式会社 龍勢の町よしだ、℡0494(78)0555。