SLストロベリーエクスプレス
埼玉県と秩父観光農林業協会は、4月16日、秩父鉄道株式会社と連携し、特別列車「SLストロベリーエクスプレス」を運行しました。
芝桜が見頃を迎え、秩父地域の各観光スポットが賑やかになる中、「フルーツ満彩 美味しいちちぶ」をキャッチフレーズに、秩父の美味しいイチゴや観光農園をPRしました。
SLは、「ちちぶベリーちゃん」と芝桜のイラストでデザインしたヘッドマークを付け、熊谷駅から三峰口駅間の下り線を運行しました。
車内には、JAちちぶいちご部会、同JAキャンペーン隊などが同乗。イチゴの甘く良い香りが漂う中、イチゴの試食・パンフレットの配布、ヘッドマークのレプリカを持っての記念撮影などを行ないPRしました。試食に使ったイチゴは、和銅農園が約300個の「やよい姫」を用意しました。
車内でのイチゴの販売は行なわず、長瀞駅や御花畑駅前にて、販売をしました。
列車が秩父市黒谷に差し掛かり、車内放送が流れ窓の外を見ると、沿道にイチゴ生産者や県秩父農林振興センター職員、JA職員などが手や旗を振り、垂れ幕を掲げ、SL乗客を迎えました。
乗客からは、「甘くてとても美味しい。秩父に芝桜を見に行く予定だったが、イチゴ狩りもしたい。5月の連休には、イチゴ狩りに行く。」などの声がありました。
同部会は、昨年8月に「秩父観光いちご組合」と「秩父郡市いちご研究会」が合併し、JAちちぶが事務局となり、設立しました。同地域のイチゴ農園31軒が部会員として参加。内、24農園が観光農園として開園しています。
各農園では、「やよい姫」「とちおとめ」「紅ほっぺ」「章姫」「かおり野」などを主な品種として、約10種類の品種を約7ヘクタールで栽培しています。
同地域の農園では、1月(早い農園は12月から開園)からはじまり、初夏の6月中旬までイチゴ狩りが楽しめます。昼夜の寒暖の差が大きく、夜間の気温が低くなるため、初夏になってもイチゴの味が落ちにくい。
自然に恵まれた環境で、温泉や札所(ふだしょ)などの観光スポットも多く、観光農園に適しています。