新茶の委託加工
JAちちぶでは、秩父西支店敷地内にある秩父製茶工場にて、秩父地域のお茶の生産者を対象に、平成28年5月17日~6月2日まで、茶葉の委託加工を受けました。
今年の加工量は、生葉で約5777.7kgと昨年の83.6%となりました。
委託加工は約36年前に特産物生産団地育成事業の一環で、山間地でのお茶生産をするにあたって、個人では購入の難しい機械を購入したのが始まりです。
工場には蒸し機や粗揉機など8種類の機械が並びます。製茶の工程は多くの段階を踏むもので、加工作業は、生葉を蒸して裁断し、冷却し、乾燥させて、こねる作業を繰り返し、乾燥させた状態を「荒茶」といい、そこから火入れをして完成します。
以前は、JAでも数カ所で製茶工場を操業していましたが、生産者の減少や原油高の影響などで、現在は、1カ所のみで加工しています。
秩父のお茶は、標高のある山間地で生産している農家も多く、昼夜の寒暖差もあり、霧も多くまうため、渋みがあり、風味の良い良質な茶ができます。しかし、原発の影響や生産者の高齢化、担い手不足などで、約300件あった生産農家は、現在3分の1に激減しています。
工場担当者からは、「生産者の高齢化がすすむ中で難しいが、一件あたりの生産量を増やしてほしい。秩父の美味しいお茶を沢山の人に飲んで欲しい。」などと話しました。